「スタディサプリで化学の勉強を進めたいけど、単元が多すぎてどう手を付けていいかわからない…」
「自分の志望校ならどのレベルを選べばいいのだろう?」
このような悩みを持った方が来てくれたのではないかと思います。
そこで高3化学すべての講義(135講義)を受講した私が、スタディサプリの化学の講義について徹底的に解説します。
この記事を読むことで分かること
- スタディサプリ化学のレベル別難易度
- 化学のそれぞれの単元の勉強法
- 理論・無機・有機の講義内容
- スタサプ化学の惜しい点と補填案
それぞれの講義の特徴やおすすめの勉強法、足りない点など幅広く載せているため、スタディサプリの化学に興味がある方や効率的な勉強法が知りたい方、自分にあったレベルなどを知りたい方は是非ご覧ください!
化学講師紹介:坂田 薫 先生
化学の講師は坂田 薫先生です。
女性の講師で可愛らしい見た目とは裏腹に、かなり迫力がありガッツのある講義をしてくれます。
スタディサプリのホームページから坂田さんの文言を引用させて貰うと、
このようにおっしゃっています。
教科書の範囲を少し超えたように感じる解説ですが、理論の核となる部分(本質)を教えてくれるため応用の幅が大幅に広がり、試験本番に使える柔軟な思考が養われます。
また、様々な分野と関連付けて覚えられるため記憶が長続きしやすいです。
個人的には全受験生に受けてほしい講義として、強くお勧めします!
スタンダード・トップ&ハイレベルの違い・特徴
スタンダードレベルは、基本的な解説の後に基礎的な問題が出題されます。やっておけば、共通テストでの8割台や中堅大学(marchや地方国立)レベルの学力が身に付きます。
トップ&ハイレベルは、スタンダードレベルであった解説に加えて、難関大で出題されうる分野の解説(アレニウスの式や実在気体の状態方程式等など)が追加されて、発展した難しめの問題を解くことがメインになっています。
どちらを選んでも基礎的な解説は含まれるため、初学者や苦手な分野がある場合はスタンダードを、偏差値60以上の大学を目指す人や化学を武器にしたい人はトップ&ハイレベルの受講をおすすめします。
勉強方法
勉強法としては、最初にその分野の
- 動画を視聴しながら、重要な箇所をノート等にメモする。
- 問題が出てきたら、動画を止めてメモを見ながら問題を解く。
- 解説を見る。
- 解けた場合は、先生の解いた手順を確認する。
- 解けなかった場合は、分からなかった点をメモし、もう一度解く。
- 空いている時間にメモを見て、復習する
このように学習することで、重要な部分の暗記ができ、苦手な分野が明確になるため、効率的に勉強できます。
先取り学習のススメ
化学の講義は先取り学習をすることをおススメします!
特に無機化学や有機化学でおすすめなのですが、学校で習う前に予習することで
- 学校の授業を復習として聴けるため定着率アップ
- 質の高い講義を最初に受けるため良い記憶が定着する(心理学用語で「プライミング」と言います)
二つの理由から先取り学習をすることで、化学の本質を先に学べるため情報が整理しやすく、体系立てて学びやすいです。
分野別解説
理論編
飽和蒸気圧や反応速度、酸・塩基の平衡や電池など…理論化学は難しすぎて躓きやすいと個人的に思っています。
スタンダードレベルは全24講
トップ&ハイレベルは全48講あります
トップ&ハイレベル講座は問題数と解説は増えてますが、講義一つ当たりの講義時間はすこし少なめです。
理論化学は数学+暗記のようなものだと私は考えていて、それぞれの問題に決まった解き方があります。
そのため、わからない分野は解説を聞いた後に問題数をこなすことで、できるようになることが多いです。
苦手分野は時間の限り数をこなしていきましょう。
無機編
無機編はレベルの区切りがなく、全12講で構成されています。
無機化学って本当に覚えずらいですよね。化学における本当の暗記分野だと思っています。
錯イオンとか、沈殿反応、それぞれの色や反応など、覚えることが多すぎます。
そんな無機化学でも、坂田先生は語呂に合わせて教えてくれたり、テキストに覚えやすいように図解や表が載っています。
ただし、分かりやすい坂田先生の授業とはいえ、覚えなければいけない部分はしっかりあるため、ノートにまとめるなどして何度も復習することが大事です。
私は白紙法という勉強法を使って勉強していました。簡単に説明しますと、 ①一枚の紙を用意して、上に勉強したい分野を書きます(「無機化学」など) ②その一枚の表に収まるように覚えたいことや暗記したいことを無造作に書いていきます。 ③空いている時間にその紙を見ることで、隙間時間で覚えたいところを重点的に覚えることができます。 詳しい方法は
有機編
スタンダードレベルは全22講
トップ&ハイレベルは全29講あります。
官能基ごとの特徴や、構造決定の仕方、糖質の構造など、覚えることがなかなか多い分野です。
しかし、問題が解け始めると本当に有機は面白いです!パズルを解くような感覚に近いです。
例えば構造決定という分野では
ある有機化合物を、酸素・水素・炭素の質量比率と薬品との反応性から、その物質がどんな配列をしているかを考える問題が頻出なのですが、
坂田先生は、官能基などの特徴を大まかに捉えさせ、それぞれの反応性や、このパターンはこれを使うと良いといった傾向を教えてくれるため、大量にある構造配列から選択肢を絞る方法を実践レベルで教えてくれます。
そのため、解説を聞いて問題を解いていけば、すぐに成績の伸びが実感しやすいです。
足りない点
①演習量
一つ一つの解説が丁寧で、演習問題も過不足なくありますが、スタサプのみで突破しようと思ったら演習量が足りなくなってしまいます。
化学は、できるだけ多くの問題に触れることで、応用力や実践力が身に付き、解くスピードも速くなります。
講義を受けた後は、学校や予備校で配られた問題集や自身で参考書を選んで買って、演習量を増やしていきましょう!
②解説を復習に使うには長い
解説は非常にわかりやすいですが、一つの講義の全チャプターを合わせると、45分から1時間程度あります。
そのため、復習で映像を見返すとなると、時間がとられて勉強効率が下がりやすいです。
ただ、スタディサプリには倍速機能があり2倍速まで早めることができるため、倍速を有効活用して復習を効率よく行いましょう。
最後に
私が化学を得意分野にできたのは坂田先生のおかげといっても過言ではないほどにお世話になりました!
ぜひ有効活用して化学を得意分野にしてください!
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